【神棚】極上茅葺屋根違三社
只今、品切れの商品が多くお客様方には大変ご迷惑をお掛け致しております。
前回にひきつづき、お客様から頂いた、当店へのご褒美であり、宝ものでもある、
「お客様からのお声」をご紹介させていただきます。
まだ、昨日のことのように覚えておりますが、3月上旬に「お問い合わせフォーム」より
『神棚・極上茅葺屋根違三社』について、ご質問いただいたところからはじまります。
何度かメールや、お電話を通じて、ご質問にお答えしたりしながら、また、現状として
納期にお時間頂戴する旨などを、正直にお伝えしてご返事をお待ちしておりました。
その際、商品ページ以外の写真はないかということで、
過去に記録用として撮ってあったものを、実際にお客様へお送りした写真がこれです。
他店様とも比較検討中ということもありましたが、たとえ商品は気に入っていただけても、
自社として、この時期「納期」という非常に頭を抱える問題を抱えておりましたので、
「なるべく早い時期に」というご希望に、正直、ご注文は難しいだろうと考えておりました。
茅葺(かやぶき)神棚の屋根以外の部分、いわば本体(土台)部分を、当店では木地と呼んでおりますが、
時期的に、その木地もない全くゼロからの状態でしたので、なおさらです。
「納得のいくものができるなら、いくらでもお待ちします」
そんな中で、正式に注文したいというご意向と共に、添えられておりましたこの言葉は、
大変有り難いお言葉でもあり、職人には大変なプレッシャーでもあり、また職人魂に火がつく言葉でもありました。
当然、その間にも約半年待ちのお客様へのご納品や、抱えている仕事の綱渡り状態の日々が続き、
気は焦るばかりですが、暦は進んでいきます。
そのあいだに、「納得のいくものを」と、「いくらでもお待ちします」という
決して切り離して考えてはいけない言葉が、天使と悪魔のささやきの如く、何度リフレインしたことでしょう。
そして、ようやく、前回ご紹介させていただいたお客様同様、最高峰の組み合わせである、
この神棚に合わせた、【特選棚板】特選棚板(神棚用) 木曾桧 40号 幕板付 の
別注サイズ、巾1200mm 、奥600mm、高775mm 総木曾桧も完成し、
約三ヶ月半待ちの7月上旬にお納めさせていただきました。
ご納得のいくものを果たして納品出来たのか、出来栄えには自信はあっても不安はよぎるものです。
神奈川県 H 様
伊勢宮様
無事、神棚が届きました。
新たに場所を確保して、神様に移っていただきました。
夏越の払いのちょうど後で、いい時期に戴いたと思っております。 本当に待った甲斐がありました。
特注で作っていただいた棚板はただただきれいで、茅と檜の色合いとバランスが素敵な神棚は、
すでに写真で見せて頂いてはおり驚くことはないと思っておりましたが、実物は想像を超えて美しかった。
圧巻であります。
ただし、とても大きい神棚ですので、はじめは部屋の中で浮いてしまうかとの危惧もありました。
ですがそのようなこともなく、実に自然で静かなたたずまいで、見上げる度にとても心が落ち着きます。
本当に良いものを、ありがとうございました。
思えば、今年の初めに神宮と出雲を、3日間の短い日数で参拝したのが始まりでした。
年の頭に会社を変えたのですが、その間を縫って心機一転するのが目的でした。
神宮の美しさに感動して、ぜひ茅葺の神棚をと思い、インターネットでご縁が出来たのが伊勢宮様でした。
伊勢をはじめとして今年から、神社参拝の旅にはまっております。神奈川、東京は大小多くの神社がありますし、
武蔵御岳神社、大山阿夫利神社など、山にも挑戦するようになりました。今月最後には出羽三山に挑戦し、
8月には富士の奥宮を参拝する予定です。
神社を巡ると、その土地の神様とその土地の人々の暮らしが見えてきて、日本の多様性に改めて気付かされます。
そして、学生時代に歴史や神話が好きだったことも、久方ぶりに思い出させてくれました。
神棚を見ていると、そういった縮図として日本を見ている気がするのです。
伊勢宮様の神棚が、日本人としての自分を支えてくれています。
H様とメールで、やりとりさせていただく毎に、神棚の仕様やそれにまつわる知識など、
造詣の深さや、思いがひしひしと伝わってまいりまして、こちらも非常に刺激になりました。
お送りいただいた設置後のお写真も、各地でいただいた御神札が隅々にまでお祀りされており、
その言動の一致と思いが深く感じとれるものでありました。
そうしたお客様へ、ご納品出来ましたことが当社にとりましても非常に光栄なことであり、
また、今後の糧であり、財産のひとつとなることは間違いありません。
このようなお誉めのことばは、身に余るものであり、H様の感受性豊かな表現力あってのことと存じておりますが、
何より、商品としてだけではなく、思いと思いが重なったことが、正直にうれしいです。
ことばや写真では伝えきれないことの方が多いですが、感謝の気持ちもそのひとつです。
ありきたりな言葉になってしまいますが、本当にありがとうございました。
そして、またも力が入り過ぎ、長文となってしまいましたが、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。