伊勢で一番多く見かける護符が、この『笑門』です。「笑う門には福来る」というのが一般的ですが、他の説として「蘇民将来子孫家門」を略した『将門』としていたものを「平将門(たいらのまさかど)」と紛らわしいことから、笑門としたとする説もございます。
しめ縄づくりのはじまりは、稲を育てるところから始まります。
春から夏にかけて、長さや、固さなど、特徴の異なる数品種を栽培し、
稲穂がつく前の青々とした状態で、しめ縄用として刈り取り、乾燥させます。
すべて、天と地の恵みを受けた自然の素材でつくられております。
また、そのひとつひとつには、それぞれに願いが込められております。
裏白(うらじろ) | 新年を迎えるための、裏まで白い誠心を表す。 |
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馬酔木(あせび) | 厄病除け、邪気退散として。 |
柊(ひいらぎ) | 葉の刺は、鬼の目突きとも云われ、邪鬼の侵入を防ぐ。 |
橙(だいだい) | 代々の意。形状も一家の円満を願って。 |
楪葉(ゆずりは) | 若葉が成長すると、旧葉がこれを譲るように落葉する。 代々をゆずるという、子孫繁栄の象徴。 |
お正月には、玄関、門口などにしめ縄を飾り、歳神様を迎えるという
日本の習わしがあります。松の内を過ぎると外されることが、一般的ですが、
こちら伊勢では、一年を通して、しめ縄をお飾りします。
当店のお客様方のあいだでも、伊勢の風習のまま、一年中お飾りされておられる方
また、各地の風習にならって一定期間のお飾りとされる方など、お客様それぞれのご判断で構いません。
当店から、ひと事付け加えるとすれば、伊勢のしめ縄が一年間、全国の皆様の御宅で飾っていただけたら
大変嬉しく思います。
- Q.しめ縄の取り付け方は?
- A.玄関用のしめ縄の取り付け方
取り付けひもが付属します。左右のバランスをみて、適所にくくり付けてください。 - Q.室内でのお飾りは可能?
- A.素のまま天然素材を使用しておりますので、日当たりが悪く湿気のある室内の場合ですと、
稀に、かびの発生にもつながりますので、お気を付けください。
日当たりや風通しのよい場所などで、お飾りください。 - Q.飾り終わったしめ縄はどうする?
- A.お飾りを終えたしめ縄は、各地域の左義長(どんど焼き)などで、お焚き上げするのが一般的です。
日本の主食、お米に感謝してワラで作ります。
裏まで白い心で新年を迎えるためにウラジロを付けアシビで悪魔を寄せつけず、なおも近づく悪魔を、鋭い針で退散させるのにヒイラギをつけます。つまり疫病除け邪気退散の意味です。また、新芽が成長してから旧葉がおちるので、ゆずり葉といい、橙(代々)をゆずるという意味で一家の子孫繁栄を祈り、一年中飾ります。 伊勢の職人がひとつひとつ丁寧に手作業で、おつくりしている注連縄です。
笑門、蘇民将来子孫家門、千客万来の護符に、大きさも様々でございます。 お好みの注連縄を家々の門、玄関、出入口などにお飾り頂き、一年の厄をお払い下さい。 |
お伊勢さんのしめ縄 玄関用
純国産 野州麻