太古天の石窟での「五百津真賢木」の故事に淵源し、景行紀に記載する神夏磯媛や五十迹の史実に基づく。近く明治天皇の即位礼に則り明治八年神社祭式に社頭の装飾として想定されたものである。
即ち殿舎の左右又は祭場に樹てる(向かって右榊に、玉、鏡、五色絹を取付け、向かって左榊に剣と五色絹を取り付ける。)
三方(さんぽう)と音読する。胴の三方に眼象(操形)を刳る所から名付けたもので、もと四方と共に食盤用として使用したが後世、神事には概ね三方を用いるようになった。主として神饌を載せる用に供する。又台の低い遠山三方、細長い長三方、黒又は朱に塗った塗三方もある。