神棚の作法
お客様からご質問いただく内容として、一番多いのは神棚の作法です。
初めてお祀りするので、どのようなものを選び、どうすればいいのか?
お答えとしては、非常に簡単です。
神棚は、ご自宅、又は事務所に、神社があると思っていただくのが、一番わかりやすいと思います。
まずは、神棚の方角について。
神社様の向きも、ほとんどが、南向きか、東向きに建てられているのと同様に、
神棚も、南向き、または、東向きにお祀りいただくのが、一般的です。
お祀りされる部屋や場所も、薄暗く、家族が寄り付かない部屋よりも、
清浄で、ご家族にとって親しみのある落ち着いた場所の方が、良いことは、
言うまでもないかもしれません。
ドアや襖(ふすま)など、部屋と部屋の導線となる場所の上は、
常に、人が行き来する騒々しいところですので、ご配慮としてあまり好ましくないばかりか、
ドアの開け閉めの振動などで、神具が落下する危険がございますので、避けた方が宜しいかと存じます。
また、ご自宅、事務所などで、神棚を据えた階上を人が通ることがある場合、
これは日本人独特な感性と言えるかもしれませんが、何だか、失礼な気がしませんか。
こうした場合に、神様へのご配慮として、ご使用いただくのが、神棚の上の雲の文字です。
この上には、雲(天)以外に、何もないことを示し、配慮するわけです。
この神棚の「雲」には、手書きのもの、木彫りの雲型などがございます。
どうでしょう。考えてみると、何も難しくないですよね。
あるのは、神様を敬う気持ちだけといっても過言ではありません。
ですので、神棚をおまつりする際の条件として、
どうしても上記の条件に当てはまらない場合も出てくることあるかもしれません。
ですが、そこは、ご自身の神様を敬う気持ちさえあれば、あまり気にされなくてもよいでしょう。
一番大切なのは、お気持ちです。おまつりされる条件は、それぞれございましょうけど、
そこに通じるものは、神棚を据え、日頃の感謝を捧げるお気持ちではないでしょうか。
長くなりましたので、神棚へのお供えや、神棚へのお祀りの仕方は、また次回にさせていただきます。